2024-01-01から1年間の記事一覧

証明のやり方

(数学の分野としての)論理を学ぶには、事前に、他分野(解析とかトポロジーとか)を学ぶ場合と同等な論理的能力が要求される。「箱を開ける鍵は箱のなか」状態となり、ラチが明かない。証明のやり方(How to Prove)ということなら、「みんなが使っている…

続・発言の数理モデル

形式的定義 定理 問題 $`\newcommand{\mrm}[1]{\mathrm{#1}} \newcommand{\hyp}{\text{-} } \newcommand{\id}{\mathrm{id}} \newcommand{\In}{\text{ in } } \newcommand{\ie}{\text{i.e. }\: } \require{color} % 緑色 \newcommand{\Keyword}[1]{ \textcol…

発言の数理モデル

次の2つのタイプの発言を考える。 ~ は成立するぞ。 ~ は成立しないぞ。 「~」の部分は、等式・不等式などの命題。構文をキチンと約束すれば「~」の部分は論理式だとしてよい。$`\newcommand{\mrm}[1]{\mathrm{#1}}`$発言の定式化〈数理モデリング〉とし…

呼び名・書き方の違いは無視する!

全称限量子が関数と思えないのはなぜか? 「限量子が関数なわけない」という思い込みもあるだろうが、独特な呼び名と書き方が大きな原因だろう。呼び名・書き方は習慣・伝統だから変えられない。が、個人・集団内で、一時的に変えるのは自由だ。フルスペルで…

ブール値関数の基礎事項

ブール値関数の基礎事項をまとめる。$`\newcommand{\mrm}[1]{\mathrm{#1}} \newcommand{\hyp}{\text{-} } \newcommand{\id}{\mathrm{id}} \newcommand{\In}{\text{ in } } \require{color} % 緑色 \newcommand{\Keyword}[1]{ \textcolor{green}{\text{#1}} …

論理の方言

どんな分野でも固有の歴史と文化があるから、分野固有の用語を変えることは(ほぼ)出来ない。が、翻訳することはできる。以下、ブール値とは、「true としての 1 または false としての 0」のこと。 論理の方言 普通の言い方 述語〈predicate〉 ブール値の…

ほんとに基本的な同型

ほんとに基本的なんだけど、納得も利用もなかなかに難しいようだ。が、ほんとに基本的なんだから納得してくれ。ほんとに基本的な同型による対応は、場合により同一視に使われる。$`\newcommand{\mrm}[1]{ \mathrm{#1} } \newcommand{\In}{\text{ in }} \newc…

「ならば」問題の対処法

古典論理の「ならば」を誤解・曲解したままで、「ならば」を使えない/間違える人は多い。「前件($`\Rightarrow`$ の左側)が偽なら含意命題は真」というところがカナメ。$`\Rightarrow`$ は演算記号で関係記号ではない。のだが、関係記号としてもオーバー…

アルファ図法/V字論法と列挙確認

有限集合だけを考える。 $`A = \{a_1, a_2, a_3\}`$ $`B = \{b_1, b_2\}`$ $`C = \{c_1, c_2\}`$ $`A`$ を次のように描く、$`B, C`$ も同様。 関数も関係も集合だと思えば列挙可能。有限集合の世界では、あらゆるものが具体的に列挙可能。 関数は逆関数が作…

アルファさんのn点形とn点折れ線

(仮名)アルファさんの図法は、ちょっと衝撃的だった。「こだわりのなさ」に驚いた。アルファ図法のアイディアをまとめておく。$`\newcommand{\mrm}[1]{ \mathrm{#1} } \newcommand{\In}{\text{ in }} \newcommand{\cat}[1]{\mathcal{#1}} \newcommand{\u}[1]…

ノート見開き(ペラ一枚表裏)で某アルファ氏の発想

(仮名)アルファさんの発想が面白い。本人のなかでは一貫している(飛躍がない)のかも知れない。「教わったとおりにやった」だけかも知れない。檜山が言ったであろうこと(あまり憶えてないが絶対言いそう): 無限集合は難しいから最初は有限集合で考えたほ…