要約 2020-05-06

  1. “圏の圏”は2-圏の事例と考えよう。
  2. 対象=ポインティング関手、射=ポインティング関手のあいだの自然変換、と考えよう。
  3. 各種の適用〈application | evaluation〉、射の結合、関手の結合、関手・自然変換のヒゲ結合、自然変換・自然変換の縦結合、自然変換・自然変換の横結合は、最終的には縦結合と横結合の二種に統合できる。
  4. だが、適用だけは別扱いのほうが混乱が少ない。結果的に演算子記号は下の表。
  5. 対象、射、2-射などを幾何学的図形と考えるのは、単なる“例え”ではない。実際に幾何学的対象物である。例えば、2-射の形状は、向き付き〈oriented | directed〉の(曲がった辺を持つ)二角形である。
  6. ストリング図(図形の次元は逆転)とペースティング図と、両方とも描けるようになろう。
  7. 記法・図法・用語法はバラバラであり、不都合だと分かっても変えない(辻褄が合わないままに使い続ける)傾向がある。記法・図法・用語法に拘らないで、概念そのものを理解しよう。

演算子記号の表(◇は横結合として、\circは縦結合とする):

関手 自然変換
適用 . or -(-) . or -(-) . or (-)(-)
縦結合 ; or \circ なし ; or \circ
横結合 なし * or ・ or ◇ * or ・ or ◇

x.f = f(x) と x;f = f\circx の使い分けが難しくなるが、そもそもが使い分ける必要がないものなので、どっちを使ってもかまわない。気にすることはない。