をモノイド圏とする。デカルト性も対称性も仮定しない。モノイド閉構造が次のようにして与えられているとする。
- 右掛け算関手 の右随伴パートナーが右指数関手 (対象部分だけでも十分)
- 左掛け算関手 の右随伴パートナーが左指数関手 (対象部分だけでも十分)
- 右掛け算・右指数-随伴に伴う右カリー化が
- 左掛け算・左指数-随伴に伴う左カリー化が
- 右カリー化の逆を与える右エバル
- 左カリー化の逆を与える左エバル
右エバルに関するベータ変換等式は:
略記と省略を使えば:
これを強化(ストロング化)した等式が得られる。
上の等式に出現した について説明する。
は関手(モノイド構造に対する挙動は特に仮定しない)、添字族 は自然変換になっており、テンソル強度の公理を満たす。対称性を仮定してないので、右強度 も必要だが、左強度だけ使う。
左強関手 を記号の乱用で単に と書く。左強関手があると、それをもとに圏論的コンビネータ を次のように定義できる。
コンビネータ を、右肩ハートマーク で略記する。
左強関手 とコンビネータ について述べたので、強化された右ベータ変換等式は解釈できる。